ひなたヴェルサイユ日本語クラスとは?
わたしたちの教育観とは?
【ひなたヴェルサイユ日本語クラス】の概要:
ひなたヴェルサイユ日本語クラス(HINATA VERSAILLES CLASSE DE JAPONAIS)は、
Versailles市の非営利団体(アソシエーション)として2023年に設立されました。
私たちは、「日本語を必要としている」「日本語に興味がある」子どもたちのために、
ヴェルサイユでみんなで日本語を学べる場を提供し、 何か役立つことをしたいという思いで結集しました。
当アソシエーションは、以下の3つの場を提供しています:
①コミュニティ:親子が日本語を通じてつながる場であり、同じような背景や興味を持った仲間との交流が広がります。
②気楽な学び場:学習は言葉を使って社会で生活するために必要なものであり、学びは生涯にわたって続けられます。
心にゆとりを持って楽しく学ぶ場を提供します。
③地域密着 :地域のニーズに優先して寄り添い、身近な存在として関わります。
また、日本語クラスだけでなく、子どもたちの力になりたい!!と集まっていただいた
各方面でのプロの講師の方々が開く、日本語クラスでは体験できない文化的なアトリエを開催しています。
日本語を使いながら幅広いジャンルの活動に
取り組み、時間・体験・気づきや発見・気持ちを共有するための様々な活動をご用意しております。
言語と文化の両面で日本にルーツのある子どもたちに寄り添っていきます。
私たちの目指すことは、複言語・複文化の子供たちを共に育むことです。
【ひなたベルサイユ日本語クラス】の教育方針:
「複言語・複文化」は、さまざまな言語と文化が交じり合う状態を指し、お互いの言語と文化を尊重し合う価値観です。私たちの子どもたちは「複言語・複文化キッズ」と言えます。
複言語キッズの興味や優先順位は成長段階によって異なり、周りの人とつながるために日本語よりも「大事な」ことばがあれば、それを優先的に磨いていきます。
これは複数の言語を持つ子供たちの「普通の姿」です。*
https://tsunagu-jki.de/wp-content/uploads/2021/07/gd_watashino_profile_guide_ikkatsu_re.pdf)より *『複言語キッズの十人十色をはぐくむ わたし語ポートフォリオ つなぐ・こえる・ひろがる 活用ガイド』p.2 (
しかし、日本の教育に慣れ親しんだ親御さんにとって、子供が日本語についていけないことに焦りを感じることがあります。
私たちの子供たちは日本ではなく、様々な言葉と文化が混ざり合うヨーロッパで育っています。まずはわたしたち親がその環境の違いを理解することが大切だと考えます。
「おしつけず」かつ「あきらめず」日本や日本語とつながり続けるために、何かいい方法はないでしょうか?
そこで、【ひなたベルサイユ日本語クラス】では、効果的な学習アプローチを取り入れながら、
以下の教育方針に基づいた学習環境を提供します:
①心のゆとりを持つ:「今ここ」という視点で長期的な視野に向き合う。
CEFR*の考え方を参考にします。
*CEFR:ヨーロッパの言語教育政策として用いられ、指針を示しているヨーロッパ共通参照枠
②動機付けを高め、自律学習を促す:楽しく学べる環境を整えます。
ARCS理論や自己決定理論を取り入れ、アクティブラーニングを心掛けます。
上記の教育方針を基に、子どもたちの生活背景、学習ペース、到達度、興味関心を考慮しながら、
フランスや欧州社会で暮らしながら、日本語や日本文化というレパートリーも持ち備えた「複言語・複文化キッズ」を育てていきます。
さらに、世界の言語教育の動向や研究報告を参考にし、より効果的な学習アプローチを取り入れ、「複言語・複文化キッズ」が楽しみながら自律的に日本語を学ぶことを目指しています。
これまでの生活環境や現在の状況、日本語学習歴や学習到達度は人それぞれです。
また、学びのスタイルや表現の方法は人の数だけ存在しますし、
興味関心のありどころ、モチベーションの度合い、
得意なことや苦手なことは時間とともに変化します。
当アソシエーションでは、子どもたち一人ひとりの個性や特徴を
尊重し合い、それらが十分に発揮できる学習活動や教室環境づくりを心がけています。
複言語・複文化環境で学ぶ「忙しい」子どもたちが、
これからも自分のペースで日本語や日本文化と楽しくつながり続け、
複言語・複文化能力を立体的に育むお手伝いができたらと願っています。
アソシーエションの特徴
地域密着
コミュニティ
保護者の負担最小限
複言語•複文化キッズを
一緒に育む
知的好奇心を刺激し
自律学習へ導く
生涯続けられるような
気楽な学び場
アソシエーションメンバー
会長
ELACHECHE Moncef
幼少期を中国、チュニジア、日本で過ごす。その後、フランスの大学を卒業し、日本の証券会社で働く。日本での経験や日本語の知識を活かして、フランスと日本の架け橋でありたいという熱い想いから、本アソシエーションの立ち上げを切り出す。
8歳と6歳の二児の父。
幼少期を中国、チュニジア、日本で過ごす。その後、フランスの大学を卒業し、日本の証券会社で働く。日本での経験や日本語の知識を活かして、フランスと日本の架け橋でありたいという熱い想いから、本アソシエーションの立ち上げを切り出す。
8歳と6歳の二児の父。
運営
ASABA
Mai
早稲田大学 国際教養学部 卒業
2014年に渡仏。
子どもたちに負担が少なく、楽しく自分から日本語を学ぶ環境やきっかけが欲しい!と思い、本アソシエーション立ち上げに参画。
9歳と6歳の2児の母。
法務・翻訳
NASS
Émile
ストラスブール大学
日本学学科卒業
同学科修士過程中に京都大学に一年間留学。
博士課程在学中には大学1年生の口頭授業を担当。現在、パリ日本文化会館で
日本語事業部コーディネーターとして勤務。
ヘルプ
ASABA
Kentaro
早稲田大学 先進理工学部 応用化学科 卒業
2014年に渡仏。
学生時代に中学受験生向けの塾でのバイト経験から、子どもたちに勉強を教えるのが上手。9歳と6歳の2児の父。
活動内容
当アソシエーションでは、日本語クラスを中心に、日本語を使いながら幅広いジャンルの活動に取り組み、時間・体験・気づきや発見・気持ちを共有するために様々な活動をアトリエとして行っております。
また、日本語や日本文化に興味がある地域の方々に向けても日本語クラスとアトリエを開催しています。
町のアソシエーションとして地域の方々と協力して、ますます多くの人が「日本」に興味を持ってもらい、日本にルーツのある私たちの子どもが伸び伸びと「日本にルーツがある」ことに誇りを持って生活できる
そんな街づくりに貢献できればとも考えております。